共働き、夫婦ともに基本的に在宅勤務という生活スタイルの夫婦に子供が産まれました。
育休取っているなら、育児は基本妻一人で余裕かな?と思っていた夫の私は甘かった・・・妻のワンオペでは「子育てつらい」となってしまいます。
3時間サイクルで母乳andミルクを提供し、その前後のオペレーションやおむつ交換も含めると、「週7日24時間勤務のバイト」のような生活になります。余裕なわけないことに早々に気づきました。
しかし夫が在宅勤務だと、かなり色々とサポートができます。もちろん大変なだけではなく、身近で子供の成長を一緒にサポートできることは素晴らしいことです。ということで、主体的にツーオペをやり始めました。
最近はいろんな便利ツールもあるので、現状このオペレーションがいい、と思ったものを「授乳」「役割分担」「子育て環境構築」「省力化家電」という順で紹介していきます。「もっといいやり方あるよ!」というものがございましたらぜひご教示頂きたいです。
基本的には共働き世帯、すなわちダブルインカムである程度お金の余裕はあるものの時間がない夫婦をイメージして、お金を投じて機械化・自動化を行い、時間の節約と労力削減を目指す方向性で書いていきます。
授乳
母乳で育てるか、ミルクで育てるか、このあたりはご家庭により事情・考えは様々だと思いますが、オペレーション的には最もややこしいであろう、混合(母乳&ミルク)のケース想定で書いていきます。
授乳のオペレーション
ミルクを作るとき
粉ミルクを溶かすときは70度のお湯が基本ですので、まずこれが常に入手可能な状態にしておきます。そして70度のお湯で溶かしたミルクを温度調節して人肌程度にするために、ミネラルウォーターを使います。浄水器の水でも良いそうです。
ただし、電気ポットの設定を70度にしておくと、出た瞬間から温度は下がり、哺乳瓶にも熱が奪われるためすぐに温度が下がってしまいます。そのため、80度くらいで設定しておく方が良いです。
イメージとしては、必要量が60mlだとすると、粉を入れてから、40mlほど80度のお湯を注ぎ、くるくると回しながらきっちり溶かしてから、残り20mlほど常温のミネラルウォーターを入れると程よい温度感になります。これならば楽にミルクが作れます。
洗浄・除菌:レンジ方式
一本ずつ洗浄・除菌をするのは大変です。そこで3本ごとに行います。3回行ったら、洗浄待ちの哺乳瓶が3本たまり、1本使える哺乳瓶がある状態になります。この3本をまとめて洗浄・除菌します。
洗剤で洗った後、すぐに電子レンジ除菌ケースに入れ、3本まとめて電子レンジで除菌します。この除菌ケースは除菌後そのまま哺乳瓶の保管箱にもなるので、3本溜まったら妻から哺乳瓶を受け取り、すみやかに洗浄・除菌を行う妻に手渡すことで、かなり妻の負担が減ります。
なお、除菌方法は電子レンジ意外にも、煮沸、薬液がありますが、煮沸は毎回お湯を沸かすのが面倒でコストもかかりますし、引き上げて冷まして乾燥させるにも場所が必要です。薬液は薬液が必要ですし、時間もかかります。ということで電子レンジが一番楽でした。
洗浄・除菌: 食洗機(最強)
哺乳瓶洗浄に対応しているかの確認が必要ですが、自宅のミーレは高温洗浄モードがあり、75℃で洗浄してくれるモードがあるため、洗浄・除菌を一手に引き受けてくれることがわかりました。
これは便利過ぎて、一度味をしめたあとは手放せなくなりました。毎日2回食洗機を回し、哺乳瓶を一気に4本綺麗にするというオペレーションを行うと、日に8回の授乳に2サイクルで対応できます。
ただし、食洗機を回し忘れたりすることもあり、授乳しようと思ったらきれいな哺乳瓶が無い!という状況もあるので、除菌ケースも一つあると便利です。そして普段は哺乳瓶保管箱として活用もできます。
授乳(搾乳&直接)
こればかりは男にはどうしようもないのですが、母乳が必要量出ない場合はその限りではありません。特に序盤はさくさく母乳が出るわけではないので、母乳メインで考えていたとしてもミルクが必要になりオペレーションが複雑になることもあります。
搾乳機
新生児がうまく母乳を飲むことができず、かといって飲ませなければ母乳が生成されないという状況では搾乳をする必要がでてくるのですが、この場合は搾乳機も洗浄・除菌を行わなければなりません。
搾乳機はピジョンの電動のものが楽なようでおすすめなのですが、お高いので3時間ごとに必要とはいえ哺乳瓶のようにいくつも買うわけにはいきません。しかし、ピジョンではパーツごとに販売しており、プラスチックの洗浄が必要な部分についてはそこまでお高くありません。
ピジョンの公式ホームページから購入する必要がありますが、以下の4点が洗浄・除菌が必要なパーツになります。
- シリコーンキャップ+シリコーン弁
- さく乳口(サイズは選択)
- 本体
- ソフトカップ
更に付け加えると、上述の「シリコーンキャップ+シリコーン弁」という2つの部品は、小さくなくしやすく扱いにくいという特徴があるのですが、下記の旧型のシリコーン弁が一体型になっていて、こちらのほうが扱いやすい上に性能上問題なく使用が可能です。純正は欠品にもなりがちなので以下の3rd partyの部品を採用していますが、使用してみると問題ないようで、パーツも少ないため好評です。
洗浄・除菌
先に哺乳瓶のところで紹介した電子レンジ除菌ケースが搾乳機にも適用できます。先のコンビのケースは哺乳瓶に最適化されているため、かさばる搾乳機の洗浄には、こちらのレックのケースの方が合います。
2つ使用したら洗浄・除菌というオペレーションが良いかと思います。
直母授乳クッションより最適な昇降式テーブル
授乳は子供の頭をガっと抑える必要があるらしく、新生児でも3kgある子どもを保持し続けるのはかなり腕に負担がかかるようです。腱鞘炎になることも少なくないようで、支えるための授乳クッションなるものが売っています。しかし子供の大きさも日進月歩で変化しますし、クッション一枚ではどうしても高さが合いません。
そこでおすすめなのが、昇降式テーブルです!我が家では在宅勤務で運動不足にならないよう、仕事用のデスクは昇降式にしているのですが、高さが微調整できるので、授乳時の台として最適だそうなのです。
以下のflexispotは、天板別売りで昇降可能な脚が売っているのですが、自由に天板を選択して昇降テーブルを導入できるのでおすすめです。授乳用に買うにはお高いですが、その後仕事用に転用できると思うと良い買い物になるかと思います。
役割分担
大まかな一日のタイムスケジュールと分担を共有
3時間おきに授乳orミルクのタイミングが来るのですが、すべてワンオペで回そうとすると、ほとんど寝られません。そこで、4時間ほどの時間帯を夫が担当できれば、そのタイミングで授乳はできませんが妻は寝る時間を確保できます。
3,6,9,12,18,21,0時のように子供のミルク時間を決め、朝6時~10時のオペレーションを夫担当とする運用を行ったところ、夫婦ともによく寝れるようになってきました。夫は22時~6時(8時間睡眠)、妻は子供が寝たタイミングの分割睡眠+6時から10時の4時間睡眠です。夫のわたしの仕事が在宅勤務かつフレックスで10時から開始が可能なため、このオペレーションになりました。
妻 | 夫 | |
6-10 | 睡眠 | 子守・家事・仕事 |
10-12 | 子守 | 仕事 |
12-13 | 昼食 | 昼食 |
13-18 | 子守 | 仕事 |
18-19 | 夕食 | 夕食 |
19-20 | お風呂 | 子供のお風呂 子守 |
20-21 | 子守 | お風呂 |
21-22 | – | 子守 |
22-6 | 子守&睡眠 | 睡眠 |
上記の3時間おきの時間は目安ではあり、基本的には起こしてまで飲ませるわけではなく飲みたそうにしたら飲ませるというやり方をしています。それでもおおよそ3時間周期なので、時間を決めておくと動きやすいです。
情報共有とライフログ
ぴよログというスマホアプリがかなり秀逸なため使用をおすすめします。授乳時にいつ何ml飲んだのかを記録できるアプリなのですが、これで寝ている間の赤ちゃんのライフログを共有できます。バトンタッチしたときに、次の授乳タイミングが想定しやすいです。
またこのアプリが優れているところはスマートスピーカーと連動するところで、手が離せなくても、「アレクサ、ぴよろぐでミルク60mlを記録」というように呼びかけると記録してくれるため大変重宝します。なおこの設定は、アレクサの定形アクションで、「アレクサ、ぴよログでミルクを記録して」という言葉を「アレクサ、ミルク」という言葉で代用できるように設定しておくと、「アレクサ、ミルク」と言うだけで、何mlかを聞かれ、量を返すと記録されるためミスが減るためおすすめです。
育児男性のライフワークバランス
朝6時に交代になると仕事までの間に1~2回授乳のタイミングがきます。2回になることの方が多いのですが、2回分担当できると、妻側もだいぶ負担が減るのでおすすめです。このあたりの時間枠の設定は夫婦によりけりだと思いますが、夫のわたしが8時間寝ないと動けない人間のため、なんとか睡眠時間を確保しつつというオペレーションを実現するために22時-6時を寝させて頂くことになりました。
こう見るとほとんど仕事と家事と育児以外何もできなそうですが、泣くときは、だっこひもで抱えておくと落ち着く場合が多く、ミルクを飲むときは哺乳瓶を絶妙な位置に固定すれば勝手に飲むため、意外と「ながら子守」は可能です。そのため朝の4時間は家事や仕事といった形で有効活用ができます。
またこれには後述の家事の徹底的な自動化が重要で、朝の家事は最低限(食洗機が洗ってくれた食器の片付け、夕食の仕込み、ゴミ出し程度)にすることができます。
育児男性のKPIは妻の睡眠時間がおすすめ
夫のKPIを妻の睡眠時間にすると、上手く回ると思います。産後母親は体中が痛いようで、ホルモンバランスも崩れて精神も不安定になりやすいため、これに加えて寝られないと更にストレスも溜まり、悪循環に陥ります。そのため、「如何に寝て頂くか」を優先すると円満になりやすいと考えています。
KPIにするだけの価値、睡眠の大切さについては以下の本にその解説を譲りたいと思います。
続きは以下の記事で、 「子育て環境構築」「省力化家電」 について紹介します。
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