コロナ時代でリアルでの未知の出会いが減りました。
今までの人との繋がりを大事にする良い機会になっていますし、ZOOMでの会話に不便もなく、旧交を温めるという観点では意外にマイナスは小さいのではと思います。
しかしながら、パートナー探しの観点からするとやはり会ってナンボの世界だと思うので、この状況は逆風だと思います。そうなると選択肢として有力になってくるのが「マッチングアプリ」(代表例は、omiai・おみあい、pairs・ペアーズ、Tinder・ティンダー等)ではないでしょうか。
私はマッチングアプリの黎明期から使い始め、検証を繰り返した結果、コロナ時代に突入してから出会った方とめでたく結婚することができました。そのポイントは何か、どういう方にマッチングアプリが会うのか、使い方のポイントをじっくり書きたいと思います。
結婚とマッチングアプリのトレンド
まず気になるのが、今どのくらいの人がマッチングアプリで出会って結婚しているのか、という実態です。以下はリクルートの実態調査ですが、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は年々増加しており、2020年には16.5%まで増えているようです。
婚活サービスを利用していた人の割合は3割ほどで、利用者のうち半分は結婚に至っているという結果は大変興味深く、全体としてはまだまだ使っていない人も6割位いるものの、使っている人は結婚に至っている方も多いということだと理解できます。
ただしこちら、インターネットによるアンケート調査による回答のため、ネットリテラシーの高い人の割合が母集団に多いということは留意する必要があると思われます。つまり真の数字はこれよりも少ないのではと考えられます。
それでも、毎年右肩上がりでマッチングアプリは伸びており、コロナがこれを加速化させているようにも見えます。
マッチングアプリの成婚率という視点から調べると、「1%!低い!」ような記事が散見されるのですが、この数値にはあまり意味がないと思われます。なぜならとりあえず登録したという人(真面目に婚活してない)も沢山登録されている上(分母が過大)、結婚した人が敢えて交際前に使っていたアプリの運営会社に報告するかというと稀だと考えられるからです(分子が過小)。
大事なのは真面目にマッチングアプリを使って実際に出会えて結婚できるのか、ということだと思いますが、実際に婚姻した人の中で、アプリを使ったことがある人の5割近くがアプリを通して結婚した人であるというアンケート結果は、一部の人だけが使いこなせるという性質のものではない、ということを示していると思います。
「マッチングアプリを使い始めたら、リアルでは一切で会いません」ということをする必要もありませんので、「マッチングアプリ」の良し悪しの議論は不要で、出会いの数と質と幅を広げるために併用することをおすすめします。
ではリアルの出会いと比べて何が本質的に違うのか、そしてどんな方に合うのでしょうか。
会った人の平均は…6人?100人でしょ!
以下のサイトを見ると、実際に交際に至るまでに出会った人の数は平均6人とあります。サンプル数が340ありますから、統計的には信用に足るように感じますが、この数値の是非は置いておいて私のケースに少し触れたいと思います。
私は実はマッチングアプリ自体は黎明期の頃から使っており、といってもずっと使い続けているというよりは、何度か使いつつ出戻りを繰り返してきた経緯があります。離脱の理由は、リアルでパートナーができたり、めんどくさくなって止めてしまったりといったものです。
しかし長いことピンとくるお相手とお付き合いに至ることは無く、「結局リアルっしょ!」という感覚がありました。そんななか以前敬愛する大先輩とこんな会話がありました。
マッチングアプリって出会いやすいんですが、いい人いないんですよね
そうなんだ、それで何人くらい会ったの?
20人くらいは会ったと思います
20人?たったそれだけでいないと言い切るのはどうかなあ。
俺は100人くらい会ったと思うけど、良い人に出会えたよ、今の嫁さん。
これには、ぐうの音も出ませんでした。
一時期一生懸命いろんな人に会うということをやっていた時期もあったのですが、これはこれで疲れてきます。しかしいつかいい人が来たらとモチベーションの波を受け入れながら緩く続けているうちに、ついにその時はきました。
ここに至るまで、正確には数えておりませんが、100人近くお会いしたと思います。マッチングアプリを通じてたくさんの異性とお会いしていると訪れる感覚は、大変失礼承知で申し上げれば「どうやって選んでいいかわからない」というもの。
就活と似ていて、同時に並行してコミュニケーション取れる人数は限られるので、常に相対比較することになります。しかし選ぶという感覚はそもそもどうなんだろうな…パートナーって絶対的にいいという感じの人がいいよなあ、という感覚がずっとありました。
そんなもやもやを抱えつつ、見送り続けていたらようやく、「あ、この人」と思える方に出会えた自分がいました。打席に立ち続けたからこそある程度の説得力を持って言えると思うのですが、相対評価の中で消去法的に残る人はピッタリのパートナーではないのではないかと私は思いました。ここで紹介した記事のように、たった6人で良い人に出会えればそれに越したことはありませんが、ねばり続けるといつか出会えると思います。
100人会うための秘訣
100人会うことは目的ではありませんが、そのくらい気長に考えておくということが大事です。
実際100人会おうとすると、500人くらいはメッセージ交換していて、3000人くらいはいいねしている計算になります。
どれだけの期間を要したかと言えば5年以上はかかっています。しかし5年間ずっとマッチングアプリを継続していたというわけではありません。一回あたり3ヶ月くらいの期間で区切って、何度も出戻りしてきました。
最近は合コンや街コンは下火になっているかもしれませんが、リアルでの出会い、紹介なども含め多様な出会い方の一つの選択肢としてマッチングアプリがあり、気が向いたときに使っていく、という方法が良いのではないでしょうか。
マッチングアプリの使い方と特徴
ではここで具体的なマッチングアプリのやり取りの流れを見ていきます。大雑把に以下のような感じです。
相手のプロフィールを見る
➡いいねする
➡相手からもいいねされる(この順番は逆もあり)
➡メッセージのやり取り
➡実際に会う(最近だとビデオデートが市民権を得始めている)
相手のプロフィールから自分に合う人見つけられるかというと、これまた失礼な言い方ですが、「自分と合わないと思う人をスクリーニングできる」と言う方が正しい気がします。
メッセージのやり取りも、なんか違うなというのはわかる
実際に(ビデオふくめて)会ってみないと、肌感覚で合うかというのはわからないと思いました。
実際使い始めてわかることですが、女性は人気がある人だと何百といいねが来ていますし、たとえ相性がいい相手だとしても、自分が送ったいいねやメッセージが埋もれてしまう可能性がかなりあります。そこの部分の機会損失は結構大きいと思っておりますがやむを得ません。
マッチングアプリの良いところは好きなだけ打席に立てるところ
毎月毎日新しく始める方はいらっしゃいますし、一旦離れて戻ってくると顔ぶれは一新しています。そのため、いくらでも出会いを増やすことができるのがマッチングアプリの良いところです。
私含め、妥協せずじっくりお相手を見つけたいという方には、打席数を増やしてくれる素晴らしいツールだと思います。しかし打率はあまり高くないため、どうしても数が増えます。そのためある程度マメさが求められます。
なお、数あるマッチングアプリを色々手出してみた中での私の推奨は、やはり王道のomiai, parisです。緩く使うには、東カレデートもおすすめです。基本的には金持ち向け仕様のため、意中の女性に振り向いてもらうための課金要素が充実してるアプリなのですが、なぜか身分証明と年収証明をすると無料で使うことができ、ゆったり無料で使うことができるからです。
最初のデートはランチが基本だが、コスパ最強は
たくさんの人と会おうとすると、男にとって辛いのはお金がかかること。必ずしも奢らないといけないとも思いませんし、奢ってもらって当然と思っている女性には奢りたくないですが、奢っておいたほうが格好がつきます。
そこでおすすめなのが最初のリアルでのデートをランチにすることです。これならば二人合わせても3000円ほどあればおしゃれなお店でご飯が食べられます。また女性側にとってもいきなり夜は少し不安なのでOKしやすいため、下心なく真面目な印象を与えることもできます。
問題は、最初のリアルでのデートでお店に行くと、その瞬間にがっかりすることが多いことです。奇跡の一枚の写真をアプリ上に載せていることが多いためか、実物とのギャップが随分大きいということもしばしば、これは男女限らず多いようですが・・・。
しかしながら、コロナになってから、ここにも解決策が登場しました。それはビデオデートです!ZOOMが一般的になり、メッセージで仲良くなったら、「一度オンラインで(ZOOMで)話しませんか?」というお誘いが受け入れられやすくなりました。
これだとコストがゼロでリアルで会うのと非常に近しいレベルでマッチング度合いを測ることができます。一度オンラインデートですり合わせてから、会うなと実感してリアルで実際に会うというステップを踏むことができるようになったことで、時間的にも金銭的にも劇的にコストが下がりました。非常におすすめです。
文脈が無い分、本当に相性が良くないと上手く行かない
リアルで出会って付き合う場合との決定的な違いは何かというと、「文脈がないこと」だと思いました。学校で毎日会うとか、部活が一緒とか、同じ職場とか、強制的に顔を合わせる機会があったり、何かを一緒に成し遂げたような間柄だったり、リアルでの出会いには当たり前ですが文脈があります。
しかしオンラインでの出会いにはそれがありません、したがって、よっぽど相性が良くないとまた会おうとはならないです。だからこそ純粋に相性がいい人かどうかをお互いに確認できるとも言えると思います。
お金持ちの男と美女しかマッチングできないというようなイメージもあるかもしれませんが、否定はしないものの、等身大の自分と相性がいい相手を探す心がけをしていれば、いずれ出会えるのではないかと思います。
まとめると、
たくさんの人に会う必要があるものの、純粋な相性の良さを見極められるのがマッチングアプリの良いところだと思います。
調べてみると、オンラインでの出会いの方が離婚率が低いという論文やら記事やらが色々と出てきますが、以下の記事のように、「ぶっちゃけ大きく有意差あるわけじゃないし、確率論は無意味だよね」という意見に同意しました。
むしろ、オンラインで出会い結婚している人たちの離婚率が高くないというのは安心材料だと思いました。
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